1月中旬から感染拡大し、ブレーメンでは活動自粛の日々が続いています。先の見えない長いトンネルのような日々ですが、再び安心してベルを振れる日が来ることを信じながら、今は耐える日々です。
そんなコロナ禍の音楽の楽しみ方ですが、その場で音源を目の前にして感じる音楽がベストではありますが、コンサート会場に集まることや歓声を上げることが推奨されないので、リモートや動画での活動が活発化しています。
ハンドベルの昨年の全国フェスティバルでは、動画参加のチームがいくつもありました。これまで東京で開催される全国フェスに参加するのは、地方のリンガーズには大きな遠征を伴うので、なかなかハードルの高いものがありましたが、動画での参加が今度も続くならば、新たなフェスティバル感が盛り上がるような予感もしました。
昨年は、動画での演奏提供も経験させていただきました。カメラとマイクを前にした動画作品づくりは、今まで経験したことのないクリエイティブな体験でした。TAKE2、すなわち、やりなおしができる動画作品づくりは、今まで経験したことのないタイプの緊張感で、くたくたに疲れたのを覚えています。この疲労は、いわば「あなたの目指すゴールまで、何度でもやりなおしができます」と言われているようで、そんなのゴールにたどり着くはずないし、でも、どこかで収録は終えないといけないし、という葛藤の疲労です。
最近は、様々な音楽コンクールで映像審査が増えてきました。コロナ禍では、当然の流れと思います。動画作品を作る際に注目されるのが、動画における音収録のマイクのこだわりです。リアルな音と同じ感動を動画の中の音でも体験できたら、それは最高の収録だろうと思います。この世界は奥の深い難しい世界で、簡単には語り尽くせませんが、少しずつ研究できたらと思っています。
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